6月25日に岩手県沖で最大震度6強、その翌日6月26日夜に山梨県東部・富士五湖で最大震度6弱と、強い揺れが立て続けに起きました。
「2つはつながっているのか」「次の大きな地震の前触れでは」と不安に感じた方も多いと思います。
結論から言うと、この2つの地震に直接の関連はありません。
地震の「タイプ」も「場所」もまったく違うからです。
岩手県沖の地震は、2026年6月25日午前7時30分ごろに発生し、震源の深さは44km、マグニチュードは7.2、青森県階上町で最大震度6強を観測しました。
これは海のプレートが陸のプレートの下に沈み込む境界で起きる「海溝型(プレート境界型)」の地震です。
気象庁は、揺れの強かった地域では今後約1週間、最大震度6強程度の地震に注意するよう呼びかけています。 (日経時事)
一方、富士五湖の地震は、2026年6月26日22時29分ごろに発生し、震源の深さは20km、マグニチュードは5.6、富士河口湖町で最大震度6弱を観測しました。こちらは陸地の浅いところで起きる「内陸の地殻内地震」で、岩手県沖とは震源のしくみがまったく異なります。2つの震源は500km以上も離れており、片方がもう片方を引き起こしたわけではありません。 (Yahoo! Weather & Disaster)
短い期間に強い地震が続くと「異常事態」のように感じますが、日本は世界有数の地震国で、別々の場所で大きな地震が前後して起きること自体は珍しくありません。大切なのは、根拠のないうわさや「○日に大地震が来る」といった予知情報に振り回されないことです。現在の科学では、地震を日時や場所を特定して予知することはできません。これは気象庁も明言しています。
では、私たちは何をすればよいのでしょうか。地震の後にこそ役立つ、現実的な備えを挙げます。
ひとつ目は、大きな地震の後の「余震」への注意です。岩手県沖については、気象庁が1週間程度は強い揺れに注意するよう呼びかけています。富士五湖周辺でも、しばらくは続く揺れに備えてください。寝る場所の近くに倒れてくる家具がないか、今夜のうちに確認しましょう。
ふたつ目は、家の中の安全確認です。
震度6弱・6強クラスでは、家具の転倒や棚からの落下が起きます。背の高い家具を固定する、ガラスの飛散防止フィルムを貼る、玄関までの通り道に物を置かない。地震の直後は、こうした見直しに一番気持ちが向くタイミングです。
みっつ目は、停電・断水に備えた最低限の備蓄です。水、モバイルバッテリー、懐中電灯、常備薬を、すぐ持ち出せる場所にまとめておきましょう。
最後に、正確な情報の入手先を決めておくことです。揺れの直後はSNSにデマが流れやすくなります。気象庁や各自治体の公式発表、当サイトの地震速報など、信頼できる情報源をいくつか決めておき、不確かな情報はうのみにしないようにしてください。
地震は止められませんが、被害は備えで小さくできます。減災です。
今回の揺れをきっかけに、ご家庭の備えをもう一度確かめてみてください。