地震のあと、人は「次はいつ来るのか」を知りたくなります。
答えのない不安に耐えるのは苦しい。
だから、答えをくれる誰かを探します。
地震雲、人工地震、体感による前兆情報。そういったものに人が集まるのは、心が弱いからではありません。
不安をどうにかしたいという、ごく自然な反応です。
発信する側には、収益を目的とする人がいます。人の不安を利用して儲ける構図が確かにあります。
一方で、周波数や電磁波を感じるという「地震体感」を発信される方の中には、純粋に知らせたいという思いの方も多いように感じます。悪意はないのだと思います。
それでも、科学的な根拠はありません。
現在の科学では、いつ・どこで・どのくらいの地震が起きるかを特定することはできません。これは気象庁自身が明言しています。
ここで、もう一つの心理が働きます
不安なときは予測情報に群がるのに、落ち着くと今度は備えなくなる。
「まあ、そんな大きな地震はすぐには起きないだろう」
「自分のところは大丈夫だろう」
これが正常性バイアスです。異常な事態を、正常の範囲内だと思い込もうとする働きです。
不安に駆られて予測情報を探すことと、落ち着いて備えなくなること。この二つは矛盾しません。同じ人の中で、交互に起きます。
自然災害には二つの種類があります
台風のように、目に見えて近づいてくるもの。進路が予測でき、数日前から備えられます。
地震や火山噴火のように、予測が難しいもの。不確実性が大きく、「いつ」が分からない。だから備えが後回しになります。
地球の時間で考えてください
地球の歴史から見れば、10年は瞬きの間です。人間の感覚での10年ではありません。
その瞬きの間に、この国では震度7が何度も起きています。
2011年 東日本大震災
2016年 熊本地震
2018年 北海道胆振東部地震
2024年 能登半島地震
2026年 熊本地震
だから、明日、南海トラフ巨大地震が起きてもおかしくないのです。
政府は言っています
南海トラフ巨大地震の発生確率は、政府の地震調査委員会が公表しています。北海道から九州までのハザードマップも公開されています。臨時情報の仕組みもあります。
政府が黙っているのではありません。私たちが、聞いていないのです。
公助には限界があります
大規模災害の直後、行政の対応能力を超えることは、過去の災害で繰り返し確認されています。自衛隊も消防もレスキューも、全員のところへ同時には来られません。
だから、まず自分で持ちこたえる必要があります。
100円でも備えられます
備えにお金がかかると思われがちですが、そんなことはありません。
100円ショップでそろうもの
・ホイッスル
・LEDライト、乾電池
・アルミブランケット
・簡易トイレ
・ウェットティッシュ
・レインコート
・軍手
・使い捨てカイロ
・ポリタンク、ウォーターバッグ
特にダイソーは品ぞろえが豊富です(実店舗を回った個人の感想です)。
まずは一つ、買ってください。今日、買ってください。
予測を探すより、備えてください
いつ来るかは、誰にも分かりません。
分からないからこそ、いつ来てもいいようにしておく。それが唯一、確実に効く方法です。
ご自身の身は、ご自身で守ってください。