防災コラム #情報

☀熱中症対策完全ガイド 症状・予防・応急処置まで徹底解説

2026/07/02

毎年、夏になると全国で多くの方が熱中症で救急搬送されます。熱中症は正しい知識と日常的な備えがあれば、確実に防ぐことができます。このガイドでは、症状の見分け方から予防法・応急処置まで、わかりやすく解説します。
熱中症とは?
熱中症とは、高温・多湿の環境に体がさらされることで、体温調節がうまく機能しなくなり、体内に熱がこもった状態です。屋外だけでなく、室内でも発生します。特に風が少なく湿度が高い日は要注意です。

症状の重さと見分け方■

日本救急医学会の分類に基づき、3つのレベルに分けられます。

Ⅰ度(軽症)現場で対応できるレベル

めまい・立ちくらみ
大量の発汗
筋肉のこむら返り(足がつる)
気分が悪い・顔が青白い

対処法:涼しい場所へ移動し、水分・塩分補給を行いましょう。

Ⅱ度(中等症)病院での治療が必要なレベル

頭痛・吐き気・嘔吐
体がだるい・力が入らない
集中力・判断力の低下

対処法:速やかに医療機関を受診してください。

Ⅲ度(重症)命の危険がある緊急事態

意識がない・呼びかけに反応しない
まっすぐ歩けない・けいれん
体が異常に熱い(体温40℃以上)

対処法:すぐに119番通報してください。

なりやすい人・場面■

特に注意が必要な方

高齢者:体温調節機能が低下し、のどの渇きを感じにくい。
子ども:体温調節機能が未発達なうえに、頭部が地面に近いため輻射熱が直接当たる。
持病のある方:心疾患・糖尿病・肥満などがある方は体温調節機能や免疫が低下しているため
屋外で働く人やスポーツをする人

危険な場面

急に気温が上がった日の外出・運動
締め切った車内や室内(エアコンなし)
長時間の直射日光の下での作業
飲酒後・睡眠不足・体調不良のとき

予防のポイント5選■

1. こまめな水分・塩分補給
「のどが渇く前に飲む」のが鉄則です。1日1.2リットルを目安に、少量ずつこまめに飲みましょう。運動時はスポーツドリンクや経口補水液が効果的です。

2. 暑さへの慣らし(暑熱順化)
急に暑くなると体が対応できずリスクが上がります。暑くなる前から軽い運動や入浴で汗をかく習慣をつけましょう。

3. 適切な服装
白や薄い色の、通気性・吸湿性の高い素材を選びましょう。帽子・日傘も効果的です。

4. エアコン・扇風機の活用
「我慢」は禁物です。室内でも28℃を目安にエアコンを使用しましょう。高齢者は特に積極的に使ってください。

5. 天気予報・熱中症警戒アラートを確認
環境省・気象庁が発表する「熱中症警戒アラート」「熱中症特別警戒情報」を日頃からチェックしましょう。

応急処置の手順■

もし熱中症が疑われる人を発見したら、次の手順で対応しましょう。

① 涼しい場所へ移動させる
エアコンの効いた室内、または風通しの良い日陰へ。

② 体を冷やす
首・わきの下・股の付け根など、太い血管がある部位に氷や冷たいタオルを当てる。

③ 水分・塩分を補給させる
意識がある場合のみ。経口補水液やスポーツドリンクが効果的。

④ 意識がない・回復しない場合は119番へ
無理に水を飲ませると誤嚥の危険があります。

災害時の熱中症に注意■

避難所や車中泊での生活中は、特に熱中症のリスクが高まります。

避難所:密集・換気不足・エアコン不足になりがちです。扇風機・うちわの持参を検討しましょう。
車中泊:短時間でも車内は高温になります。こまめに換気を。
断水時:水分補給が難しくなります。非常用の経口補水液を備蓄しておくと安心です。

備えておきたいもの■

アイテム
経口補水液・スポーツドリンク・水分・塩分
携帯扇風機・うちわ・保冷剤・冷却シート
用途
首・わきの下を冷やす
帽子・日傘:直射日光を防ぐ
体温計:体温の確認

まとめ■

熱中症は「なってから治す」より「ならないように予防する」ことが大切です。特に高齢者や子どもがいるご家庭では、家族全員で対策を確認しておきましょう。

防災情報センターでは、今後も熱中症をはじめとした災害・健康情報を発信していきます。

関連リンク
[環境省 熱中症予防情報サイト](https://www.wbgt.env.go.jp/)
[厚生労働省 職場における熱中症対策](https://neccyusho.mhlw.go.jp/)
[救急車を呼ぶ前に:#7119(救急安心センター)]