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EARTHQUAKE MONITOR LIVE

グローバル地震マッピングシステム

1920年〜2026年 震度5弱以上 + 世界の主要地震 

⚡ 震度(複数選択可)
※ 重なったマーカーはクリックで放射状に展開されます
🗺 重ねて表示
震度7
震度6強
震度6弱
震度5強
震度5弱
旧階級・海外
震度6(旧)
震度5(旧)
海外

📍 表示件数

0
—

📊 最大マグニチュード

—
—

🕯 死者数

0
人

🚑 負傷者数

0
人

🏚 家屋全壊

0
棟

🏠 家屋半壊

0
棟

💰 経済損失

0
1ドル=150円換算
📋 検索結果一覧(クリックでマップへ移動)

📚 使い方と地震の解説

このサイトの取扱説明と、イラストで学ぶ地震のしくみ

このページの使い方をひととおりまとめました。最初に「① 何ができるのか」だけ読めば、あとは触りながら覚えられます。

1902年から2026年までの124年分・737件の地震を地図上にまとめたものです。できることは大きく4つあります。

できること使う場所
条件を決めて地震を探す画面上部のフィルターと震度チェック
1件ずつ詳しく見る地図のマーカー/一覧/ドロップダウン
傾向をグラフで確かめる「📊 統計グラフを表示」ボタン
地震のしくみを学ぶメニュー内の各解説ページ
💡 収録しているのは震度5弱以上の地震です。震度4以下は含まれません。海外は「Mw8.0以上、または死者1,000人以上」を基準にしています。

画面上部に2段のフィルターがあります。上段の8つは選ぶとすぐ反映され、震度のチェックだけは「🔍 検索」ボタンを押してから反映されます。

上段:8つのプルダウン

📍 地域日本国内か海外か
📊 Mマグニチュードの下限(M5.0以上など)
🗾 地域名都道府県。北海道から沖縄へ地図どおりの順。海外は国名で末尾にまとまる
📅 年1902年〜2026年
📆 月1月〜12月
🌙 月相新月から下弦後まで8区分
☀️ 黒点数その日の太陽黒点数。6段階+データ未取得
🧲 磁気嵐その日の地磁気活動。「嵐あり(Kp5以上)」でまとめて絞れる

下段:震度のチェックボックス

5弱・5強・6弱・6強・7・海外から複数選べます。何もチェックしなければ全件が対象です。選んだあと「🔍 検索」を押してください。

⚠️ 1996年9月以前は震度に「弱・強」の区分がありませんでした。その時代の記録は震度5(旧)・震度6(旧)として別の色で表示されます。旧震度5は現在の5弱と5強のどちらだったか分からないため、「5弱」でも「5強」でも検索に引っかかります(二重には数えません)。

条件をすべて消したいときは「条件リセット」を押してください。

マーカーの色と大きさ

丸い印が1件の地震です。色は震度、大きさは震度の強さを表します。右下の「⚡ 震度の色」で対応を確認できます。ひし形の印は海溝型の歴史地震です。

重なったマーカーを開く

同じ場所で何度も地震が起きているため、マーカーは数字入りの丸にまとめられています。クリックすると拡大し、完全に同じ座標のものは放射状に展開されて1件ずつ選べます。

ポップアップに出る情報

  • 発生日時、マグニチュード、震度、震源の深さ
  • 月齢と月相
  • 死者・負傷者・家屋全壊・半壊
  • 経済損失(円を主表示、ドルを併記。1ドル=150円換算)
  • 📝 備考(その地震の経緯や特記事項)
💡 被害の数字が0のものは「記録なし、または未集計」です。古い地震ほど記録が残っていません。

地図の上に4種類のレイヤーを重ねられます。チェックを入れると表示されます。

🔻 活断層日本周辺の687本。線をクリックすると断層名と種別が出る
🌐 プレート境界世界のプレート境界。海外の地震がこの線上に並ぶのが分かる
📜 海溝型の歴史地震南海トラフ・千島海溝・日本海溝の33件。ひし形で表示
🔶 想定震源域3つの震源域の範囲。タップすると30年確率が出る

凡例を畳む

レイヤーをONにすると地図の左下に凡例が出ます。見出しをタップすると畳めます。右上の「凡例を畳む」ボタンで左右まとめて開閉できます。開閉の状態は次に開いたときも保たれます。スマホでは最初から畳まれた状態で表示されます。

探し方は3つあります。

1. ドロップダウンから選ぶ

地図のすぐ上にある「📋 地震を選択」です。検索結果の全件が新しい順に並びます。選ぶと地図が自動で移動し、まとまっていたマーカーも展開されてポップアップが開きます。

2. 一覧から選ぶ

グラフの下にあるカード形式の一覧です。クリックすると同じように地図へ飛びます。最初は100件表示で、「さらに100件を表示」または「すべて表示」で増やせます。

3. 地図から直接探す

地域が分かっているときは、地図を拡大してマーカーをクリックするのが早いです。

「📊 統計グラフを表示」を押すと10種類のグラフが出ます。グラフは絞り込みの結果に連動します。条件を変えるとその範囲の統計になります。

  1. 年別の発生件数
  2. 震度別の内訳
  3. 月別の発生件数
  4. 月相別の発生件数
  5. マグニチュード分布
  6. 地域別 TOP12
  7. 死者数の多い地震 TOP10
  8. 太陽黒点数との関係
  9. 地磁気活動との関係
  10. 震源の深さ分布

横幅の調整

年別グラフは125年分あるため、画面が狭いと横スクロールになります。グラフ欄の上の「−」「+」で60%〜450%に拡大縮小でき、140%以上にすると全年のラベルが表示されます。

⚠️ 月相別グラフを読むときの注意。8つの区分は日数の幅が均等ではありません(上弦の半月は5.0日、上弦後は2.5日)。幅の広い区分ほど件数が多くなるのは当然なので、件数そのものではなく1か月に占める割合と比べて判断してください。
🔄 再読込最初の状態に戻す
🖨 印刷表示中の内容を印刷・PDF保存する
🌓 テーマ明るい表示と暗い表示を切り替える。地図も一緒に暗くなる
☰ メニュー解説ページや関連サイトへのリンク

テーマの設定と凡例の開閉状態はブラウザに保存され、次回も引き継がれます。

主な出典

  • 気象庁 震度データベース、過去の地震津波災害
  • 消防庁 災害情報、内閣府 防災情報
  • 地震調査研究推進本部 長期評価
  • USGS、NOAA/NCEI Significant Earthquake Database
  • GEM Global Active Faults Database(活断層)
  • 産業技術総合研究所(津波堆積物調査)
  • WDC-SILSO, Royal Observatory of Belgium(太陽黒点数)
  • GFZ Helmholtz Centre for Geosciences / CelesTrak(Kp・ap指数)
💡 宇宙天気データについて
太陽黒点数は1818年〜2022年4月分を収録し、737件中648件(87.9%)に記載しています。
地磁気活動(Kp指数)は1957年10月〜2025年7月分で、575件(78.0%)に記載しています。
それ以外の地震では「データ未取得」と表示されます。
なお太陽フレアの階級は収録していません。GOES衛星による観測が1975年以降しかないことに加え、公開カタログを本アプリの制作環境から取得できなかったためです。
⚠️ 宇宙天気と地震の関係について
太陽活動や地磁気活動が地震を引き起こすという説がありますが、現在の地震学では因果関係は確立していません。これらのデータは「俗説を自分の目で検証するための材料」として収録しています。
グラフでは、件数をそのまま比べると誤読につながるため、「その状態だった日数」から計算した期待件数を並べて表示しています。
⚠️ 数値の扱いについて
・1900年以前の規模と被害は推定値で、研究者により幅があります
・被害数値は資料により異なる場合があり、本データは代表的な値を採用しています
・経済損失は当時の公表額をもとにした概算で、物価変動は考慮していません
・想定震源域の範囲は公表図をもとにした概略の外形です
・古い座標は震央地名の代表点を用いており、実際の震央と数kmずれることがあります

防災上の判断をされる際は、必ず気象庁や自治体の公式発表をご確認ください。

症状対処
地図が表示されないインターネット接続をご確認ください。地図の画像は通信で取得しています
検索しても0件になる条件が厳しすぎます。「条件リセット」を押してやり直してください
マーカーが押せないまとまった丸を一度クリックすると展開されます。それでも重なる場合はドロップダウンから選んでください
グラフの文字が読めない「+」で拡大するか、横にスクロールしてください
動作が重い一覧を「すべて表示」にしていると重くなります。再読込すると100件表示に戻ります
地震がなぜ起きるのか、どう伝わるのかを図で解説します。項目をタップすると開きます。

地震は、地下の岩盤に長い年月をかけて力がたまり、耐えきれなくなった岩盤がある面に沿って一気にずれ動く現象です。このずれた面を断層、ずれ動いた時に発生する振動が地面に伝わったものが地震波です。

よく「地面が割れて地震が起きる」と言われますが、順序は逆です。岩盤が壊れた結果として揺れが起き、その揺れが地震波として四方に広がります。

地表 震央 (震源の真上の地表) 震源 (岩盤が壊れ始めた点) 震源の深さ 観測点 震央距離 震源距離 地震波は震源から四方に広がる
震源・震央・深さの関係
  • 震源:岩盤が壊れ始めた地下の点
  • 震央:震源の真上にあたる地表の地点
  • 震源の深さ:震源までの垂直距離。浅いほど地表の被害が大きくなりやすい
  • 震源域:実際にずれ動いた範囲。M8クラスでは数百kmに及ぶ
💡 巨大地震では「震源」は点ではなく広い面です。東日本大震災では南北約500km・東西約200kmの範囲がずれ動きました。報道される震源は、あくまで壊れ始めた場所を指します。

地球の表面はプレートと呼ばれる十数枚の硬い岩板で覆われ、それぞれが年に数cmの速さで動いています。日本列島は4枚のプレートがぶつかり合う世界でも稀な場所にあります。

  • 太平洋プレート(東から沈み込む)
  • フィリピン海プレート(南から沈み込む)
  • 北米プレート(東日本がのる)
  • ユーラシアプレート(西日本がのる)
海(太平洋) 大陸プレート (陸のプレート) 海洋プレート (海のプレート) 年に数cm沈み込む 海溝 ①海溝型地震 プレート境界がはね上がる ②スラブ内地震 沈み込んだ板の内部 ③内陸型地震 活断層が動く 日本付近では3タイプの地震が起きる
沈み込み帯で起きる3タイプの地震
タイプ起きる場所特徴例
①海溝型
(プレート境界型)
プレートの境界面M8〜9の巨大地震になりやすい。津波を伴う。繰り返し周期は数十〜数百年東日本大震災、南海トラフ地震
②スラブ内地震沈み込んだ板の内部深いため揺れは広範囲に。深発地震は遠方で強く揺れる「異常震域」を生む2026年コロンビア地震(深さ110km)
③内陸型
(直下型・活断層型)
陸のプレート内部の浅い場所M7程度でも真上は壊滅的。繰り返し周期は千〜数万年阪神・淡路大震災、熊本地震
💡 このアプリで「プレート境界」レイヤーをONにすると、海外の巨大地震がほぼ境界線上に並んでいることが確認できます。

一連の地震活動のうち最も規模が大きいものを本震、その後に続く小さな地震を余震、本震より前に起きていた地震を前震と呼びます。ただし前震かどうかは後から振り返って初めて分かるため、揺れた直後に「これが本震だ」と判断することはできません。

⚠️ 2016年の熊本地震では、4月14日のM6.5(最大震度7)を本震と考えて自宅に戻った人が、28時間後の4月16日のM7.3(最大震度7)で被災しました。最初の大きな揺れの後、より大きな地震が来る可能性は常にあります。
  • 余震は本震直後が最も多く、時間の経過とともに減っていきます(大森・宇津公式)
  • 余震の最大規模は、経験的に本震よりM1程度小さいことが多い
  • 群発地震:明確な本震がなく、同程度の地震が長期間続くタイプ。火山地域や2020年からの能登半島北東部などで見られます

気象庁は2016年以降、「余震」という言葉が油断を招くとして、「地震活動」「同程度の地震に注意」という表現を使うようになりました。

混同されがちですが、この2つは測っているものが違います。

震源 M7.0(1つだけ) マグニチュード=地震そのものの大きさ   6強 6弱 5強 4 6弱 震度=その場所のゆれの強さ(場所ごとに違う) 震源から遠いほど小さくなるが、地盤が軟らかいと大きくなる
1つの地震にMは1つ、震度は場所の数だけある
マグニチュード(M)震度
何を測る地震そのものの規模(放出エネルギー)その場所での揺れの強さ
いくつある1つの地震に1つ観測点の数だけ
単位対数(目盛りが1増えると約32倍)10階級(0〜7)

マグニチュードのエネルギー比

  • M1増える → エネルギー約32倍
  • M2増える → エネルギー約1000倍
  • M7とM9の差は約1000倍。M9はM7を1000回分まとめた規模

気象庁震度階級(10階級)

震度おおよその状況
5弱棚の食器が落ちることがある。恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる
5強固定していない家具が倒れることがある。補強されていないブロック塀が崩れる
6弱立っていることが困難。耐震性の低い木造建物は倒壊するものがある
6強はわないと動けない。耐震性の低い木造建物は傾くか倒壊するものが多い
7耐震性の高い建物でも傾くことがある。揺れに翻弄され、自分の意思で行動できない
💡 震度7は上限がなく、それ以上細かく分けません。1995年の阪神・淡路大震災を機に「5弱・5強・6弱・6強」の区分が導入され、現在の10階級になりました。

水を多く含んだ砂の地盤が強い揺れを受けると、かみ合っていた砂粒がバラバラになり、地盤全体が液体のように振る舞います。これが液状化現象です。

地震の前 地震のゆれで液状化 砂粒がかみ合って建物を支える 噴砂 砂が水に浮き、建物が傾き沈む
揺れで砂粒の骨組みが崩れ、建物が沈む・傾く

起きやすい場所

  • 埋立地・干拓地
  • 昔の川筋や池を埋めた土地
  • 砂丘のふち、海岸や河川沿いの低地
  • 地下水位が浅い砂地盤

建物が傾いたり沈んだりするほか、軽い下水管やマンホールが浮き上がって突き出す被害も起きます。地面から砂混じりの水が噴き出す噴砂が典型的な痕跡です。

💡 自治体が公開している「液状化ハザードマップ」でご自宅の危険度を確認できます。古い地形図で昔の土地の姿を調べるのも有効です。
断層は「どの向きの力を受けたか」で動き方が変わります。マップの「活断層」レイヤーはこの分類で色分けしています。

断層を語るとき、まず断層面をはさんだ2つの岩盤を区別します。

  • 上盤(うわばん):傾いた断層面の上側にのっている岩盤
  • 下盤(したばん):断層面の下側にある岩盤
  • 走向(そうこう):断層線が地表で走る方位(例:北東-南西方向)
  • 傾斜(けいしゃ):断層面が水平面となす角度。0°に近いほど寝ており、90°で垂直
  • すべり角:断層面上でどの向きにずれたかを示す角度。これで正断層・逆断層・横ずれが決まります
💡 「上盤が下がれば正断層、上がれば逆断層」と覚えると簡単です。水平にずれるものが横ずれ断層です。

引っ張る力(張力)を受けて、上盤がずり落ちる断層です。地殻が横に引き伸ばされる場所にできます。

下盤 (動かない側) 上盤が下がる ← 引っ張る力(張力)→ 断層面
左右に引っ張られ、上盤が滑り落ちる
  • できる場所:海嶺(プレートが生まれる所)、大地溝帯、日本では東北地方の一部や伊豆・箱根など
  • 地形:断層崖ができ、地面が落ち込んで地溝(グラーベン)を作る
  • 傾斜:一般に60°前後と急

日本列島は全体としては東西から押される場(圧縮場)にあるため、正断層型の内陸地震は逆断層型に比べて少なめです。ただし東日本大震災の後、東北地方では力のかかり方が変化し、正断層型の地震が増えました。

押し合う力(圧縮)を受けて、上盤がのし上がる断層です。日本の内陸地震で最も多いタイプで、活断層687本中287本を占めます。

下盤 (動かない側) 上盤がのし上がる → 押し合う力(圧縮)← 断層面
左右から押され、上盤がせり上がる
  • できる場所:プレートが押し合う場所。日本列島全域
  • 地形:山地や丘陵を作る。日本アルプスの隆起もこの力による
  • 傾斜が45°より緩いものを特に衝上(しょうじょう)断層と呼ぶ

代表例

  • 2008年 岩手・宮城内陸地震(M7.2)
  • 2004年 新潟県中越地震(M6.8)
  • 2024年 能登半島地震(M7.6)— 海底の逆断層が動き津波も発生
⚠️ 逆断層は上盤側の揺れが著しく強くなる傾向があります。同じ距離でも、断層の上盤側に住んでいるかどうかで被害が変わります。

断層をはさんで向こう側の岩盤が右へずれる断層です。上下の動きはほとんどなく、水平にすれ違います。

断層線 もとは1本の道路や川 真上から見た図(平面図) 向こう側が右へずれる
どちら側から見ても「向こうが右」に動く
💡 判別のコツ:断層線のどちら側に立っても、反対側の地面が右に動いて見えれば右横ずれです。立つ位置で答えが変わりません。

代表例

  • 中央構造線断層帯(日本最大級の断層。九州から関東まで約1000km)
  • 2016年 熊本地震(布田川・日奈久断層帯)
  • 1995年 阪神・淡路大震災(六甲・淡路島断層帯。横ずれ成分が卓越)
  • 米国のサンアンドレアス断層

横ずれ断層は断層面がほぼ垂直なため、地表にまっすぐな断層線が現れやすく、道路・畦道・河川が食い違う形で観察できます。

右横ずれの逆で、向こう側の岩盤が左へずれる断層です。

断層線 もとは1本の道路や川 真上から見た図(平面図) 向こう側が左へずれる
どちら側から見ても「向こうが左」に動く

代表例

  • 糸魚川-静岡構造線断層帯の一部
  • 阿寺断層帯(岐阜県)
  • トルコの東アナトリア断層(2023年トルコ・シリア地震 M7.8)

日本では右横ずれに比べて数が少なく、活断層687本のうち78本です。

海のプレートが陸のプレートの下へ沈み込む境界面そのものが、傾斜の非常に緩い巨大な逆断層になっています。面積が桁違いに広いため、M9クラスの超巨大地震を起こせるのはこのタイプだけです。

プレート境界 (低角の逆断層) 沈み込む 一気にはね上がる → 津波が発生 東日本大震災・南海トラフ地震はこのタイプ
引きずり込まれた陸側が限界に達し、一気に跳ね返る

発生のしくみ

  • 沈み込む海洋プレートが陸のプレートの先端を引きずり込む
  • 陸側にひずみが数十〜数百年かけて蓄積する
  • 限界に達すると陸側が一気に跳ね上がる
  • 海底が持ち上がり、その上の海水が押し上げられて津波になる
⚠️ 海溝型地震が津波を伴うのは、海底そのものが上下に動くからです。横ずれ断層では海底の上下変動が小さいため、同じM7でも津波の規模は大きく変わります。

代表例

  • 2011年 東日本大震災(M9.0)
  • 2004年 スマトラ島沖地震(M9.1)
  • 1960年 チリ地震(M9.5・観測史上最大)
  • 今後想定される南海トラフ巨大地震

活断層とは、およそ過去数十万年以内に繰り返し活動し、将来も活動する可能性がある断層のことです。単に「昔ずれた跡」ではなく、次の地震の候補地という意味を持ちます。

  • 日本には確認されているだけで2000以上の活断層がある
  • 活動間隔は千年〜数万年と非常に長い
  • そのため「最後の地震からの経過時間」で切迫度を評価する
  • 未知の活断層も多く、活断層がない場所が安全とは限らない
⚠️ 2000年の鳥取県西部地震(M7.3)や2008年の岩手・宮城内陸地震(M7.2)は、事前に知られていなかった断層で発生しました。ハザードマップに線が引かれていないことは、安全の保証にはなりません。
💡 マップの「活断層」レイヤーをONにして、お住まいの地域を拡大してみてください。線をタップすると断層名と種別が表示されます。
地震の揺れは何種類もの波が時間差で届くことで作られます。緊急地震速報も長周期地震動も、この性質から生まれた考え方です。

震源から出る地震波には、性質の異なる2つの実体波があります。

P波(縦波・疎密波) 速さ 約5〜7km/秒 密 疎 密 進む向き ゆれる向きは進行方向と同じ(縦ゆれ) S波(横波) 速さ 約3〜4km/秒 進む向き ゆれる向きは進行方向と直角(横ゆれ)=被害が大きい P波が速いので必ず先に到達する
P波は進行方向に、S波は直角方向に揺れる
P波S波
名前の由来Primary(最初の)Secondary(2番目の)
波の種類縦波(疎密波)横波(ねじれ波)
速さ約 5〜7 km/秒約 3〜4 km/秒
揺れの向き進行方向と同じ進行方向と直角
体感カタカタ(初期微動)グラグラ(主要動)
通れる場所固体・液体・気体すべて固体のみ
被害小さい大きい

S波が液体を通れないという性質から、地球の外核が液体であることが分かりました。地震波は地球内部を調べる「レントゲン」でもあるのです。

P波が到達してからS波が到達するまでの時間を初期微動継続時間(P-S時間)と呼びます。

→時間 P波到達 S波到達 初期微動継続時間(P-S時間) カタカタ グラグラ(主要動)
カタカタが長いほど、震源は遠い

P波の方が速いため、震源から遠いほど2つの波の到達差は開きます。これを利用した経験則が大森公式です。

📐 震源距離(km)≒ 8 × 初期微動継続時間(秒)
例:カタカタが5秒続いた → 震源までおよそ40km
カタカタが20秒続いた → 震源までおよそ160km

3つ以上の観測点でこの距離を求め、それぞれを半径とする円を描くと、交点として震央の位置が決まります。気象庁の震源決定もこの原理を発展させたものです。

⚠️ 逆に言えば、カタカタが短いのに強く揺れたら震源はごく近いということです。直下型地震では初期微動がほとんどなく、いきなり突き上げるような揺れが来ることがあります。

P波・S波が地球内部を通る実体波であるのに対し、地表付近だけを伝わる波を表面波と呼びます。実体波より遅れて到達しますが、減衰しにくく遠方まで届くのが特徴です。

ラブ波(Love波):地面が水平にくねる 横ゆれが大きく、建物の土台をねじるように動かす レイリー波(Rayleigh波):地面が波打つように転がる 地面の粒が楕円を描いて動く。上下動も伴う
ラブ波は水平にくねり、レイリー波は楕円を描く
  • ラブ波:地面が水平方向に蛇行する。建物の土台をねじるように揺らす
  • レイリー波:地面の粒が楕円軌道を描く。上下動を伴い、海の波のようにうねる

表面波は周期が長いため、次に説明する長周期地震動の主役になります。震源から数百km離れた場所でも、ゆっくりした揺れが数分間続くことがあります。

周期の長い(おおむね2秒以上、特に数秒〜十数秒)ゆっくりした揺れを長周期地震動と呼びます。M7を超える大きな地震で発生し、遠く離れた場所まで届くのが特徴です。

低い建物 固有周期 約0.3秒 短い周期の波では大きく揺れない 固有周期 数秒〜十数秒 超高層ビル 共振して大きく長く揺れる 周期の長いゆっくりした波(長周期地震動)
建物の固有周期と地震波の周期が一致すると共振する

なぜ高層ビルで危険なのか

建物には揺れやすい固有の周期(固有周期)があります。低層の木造住宅は約0.3秒と短いのに対し、超高層ビルは数秒〜十数秒と長い。ここに同じ周期の波が来ると共振が起き、ブランコを押すタイミングが合った時のように揺れが増幅されます。

  • 揺れ幅が数mに達することがある
  • 揺れが数分間続く
  • エレベーターの停止・閉じ込め
  • 家具の大きな移動・転倒(キャスター付きは特に危険)
  • 石油タンクの液体が揺れるスロッシング現象
⚠️ 2003年の十勝沖地震では、震源から約250km離れた苫小牧の石油タンクでスロッシングが起き、火災が発生しました。2011年の東日本大震災では、震源から約770km離れた大阪の超高層ビルが約10分間、最大約1.4m揺れました。震度が小さくても安心できません。

長周期地震動階級(気象庁・4階級)

階級人の体感・行動室内の状況
1室内の人のほとんどが揺れを感じるブラインドなど吊り下げ物が大きく揺れる
2室内で大きな揺れを感じ、物につかまりたいと感じるキャスター付き什器がわずかに動く
3立っていることが困難になるキャスター付き什器が大きく動く。固定していない家具が移動
4立っていることができず、はわないと動くことができないキャスター付き什器が大きく動き、転倒するものがある
💡 2023年2月から、長周期地震動階級3以上が予想される場合も緊急地震速報(警報)の発表対象になりました。

緊急地震速報は、地震そのものを予知しているわけではありません。すでに起きた地震の速いP波を検知して、遅いS波が来る前に知らせる仕組みです。

震源 P波(速い) S波(遅い・強いゆれ) 観測点 P波を検知 → すぐ計算して配信 緊急地震 速報 スマホ・テレビ 強いゆれの 数秒〜数十秒前
P波検知から数秒で解析し、S波到達前に配信

流れ

  • 震源に近い観測点がP波を検知
  • 数秒で震源・規模・各地の震度を自動計算
  • 強い揺れが予想される地域へ即座に配信
  • S波(大きな揺れ)到達まで数秒〜数十秒の猶予が生まれる
⚠️ 限界があります。
・震源が近い直下型地震では、速報が間に合わないことがある
・同時に複数の地震が起きると、規模を過大・過小に見積もることがある
・第一報は精度が低く、続報で修正される

鳴ったら数秒でできること

  • 頭を守り、丈夫な机の下に入る
  • 火を使っていれば無理のない範囲で消す(慌てて動かない)
  • ドアを開けて逃げ道を確保
  • 運転中は急ブレーキを避け、ハザードを出して緩やかに減速
プレート境界で繰り返してきた巨大地震の記録です。マップの「海溝型の歴史地震」「想定震源域」をONにすると、位置関係を確認できます。
※ 1900年以前の規模・被害は文献や津波堆積物からの推定値で、研究者により幅があります。

駿河湾から日向灘にかけて、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下へ沈み込む境界で起きる地震です。684年の白鳳地震から1300年以上の記録が残る、世界でも稀な観測史を持つ震源域です。

想定規模M8〜M9クラス
30年確率60〜90%程度以上(すべり量依存BPTモデル)/ 20〜50%(BPTモデル)
前回から昭和南海地震(1946年)から約80年
⚠️ 2025年9月26日、地震調査委員会が12年ぶりに算出方法を見直し、従来の「80%程度」に代えて2つの確率を併記した。どちらも最も高いⅢランクで、切迫性が高い評価に変わりはない。内閣府の2025年3月公表の被害想定では、最悪のケースで死者29万8000人、全壊焼失235万棟とされる。

発生パターンの特徴

  • 東側(東海・東南海)と西側(南海)が別々に、または同時に動く
  • 別々に動く場合でも、2年以内に連動した例が多い(1854年は32時間差、1944年と1946年は2年差)
  • 1707年の宝永地震では東海・南海が同時に動き、最大級となった
  • 間隔は約90〜150年とばらつきが大きい
684/11/29(天武13年)
白鳳(天武)地震M8.25
日本最古の南海トラフ地震の記録。『日本書紀』に土佐で船が多数沈み、田畑約12km²が海に沈んだとある。
887/08/26(仁和3年)
仁和地震M8.25
京都で家屋倒壊、摂津で津波被害。東海・南海が連動した可能性が指摘されている。
1096/12/17(永長元年)
永長地震(東海)M8.25
東大寺の鐘が落下。伊勢・駿河で津波。3年後の康和地震と対になる東海側の地震とされる。
↓ 前回から約3年
1099/02/22(康和元年)
康和地震(南海)M8.15
興福寺・天王寺で被害。史料が少なく、南海トラフ地震かどうか議論がある。
↓ 前回から約262年
1361/08/03(正平16年)
正平(康安)地震M8.4
摂津・四天王寺が倒壊、阿波で津波。津波被害の詳細が記録された日本最古級の事例。
↓ 前回から約137年
1498/09/20(明応7年)
明応地震(東海)M8.3
死者3〜4万人。津波で浜名湖が海とつながり「今切」ができた。鎌倉の大仏殿が流失したとの伝承も残る。 死者 約40,000人 / 津波 最大10.0m
↓ 前回から約107年
1605/02/03(慶長9年)
慶長地震M7.95
揺れは小さかったのに津波が巨大だった典型的な「津波地震」。房総から九州まで被害。 死者 約15,000人 / 津波 最大10.0m
↓ 前回から約102年
1707/10/28(宝永4年)
宝永地震M8.9
東海・南海が同時に動いた南海トラフ最大級の地震。倒壊6万戸。49日後に富士山が宝永噴火を起こした。 死者 約20,000人 / 津波 最大10.0m
↓ 前回から約147年
1854/12/23(嘉永7年)
安政東海地震M8.4
死者2000〜3000人。下田港でロシア艦ディアナ号が津波で大破した。 死者 約2,600人 / 津波 最大6.0m
↓ 前回から約0年
1854/12/24(嘉永7年)
安政南海地震M8.4
東海地震のわずか32時間後に発生。「稲むらの火」で知られる濱口梧陵の逸話はこの津波のもの。 死者 約3,000人 / 津波 最大7.0m
↓ 前回から約90年
1944/12/07(昭和19年)
昭和東南海地震M7.9
死者・行方不明1223人。戦時中のため報道が規制され「隠された地震」と呼ばれる。 死者 約1,223人 / 津波 最大9.0m
↓ 前回から約2年
1946/12/21(昭和21年)
昭和南海地震M8.0
死者1330人。前回の南海トラフ地震から既に約80年が経過している。 死者 約1,330人 / 津波 最大6.6m

北海道の東方から千島列島に沿って、太平洋プレートが沈み込む境界です。文献記録は江戸時代以降しかありませんが、北海道東部の湿原に残る津波堆積物から、それ以前の超巨大地震の存在が明らかになりました。

想定規模M8.8以上(17世紀型)、根室沖 M7.8〜8.5程度
30年確率超巨大地震(17世紀型)7〜40% / 根室沖 70%程度 / 色丹島・択捉島沖 60%程度
前回の超巨大地震17世紀(約400年前)
⚠️ 北海道東部の湿原から見つかった津波堆積物により、約340〜380年間隔で海溝軸まで破壊が達する超巨大地震が繰り返してきたことが判明した。2026年2月の海底地殻変動観測では、根室沖の浅部プレート境界がほぼ100%固着していることが確認され、再来の切迫が指摘されている。

なぜ注目されているのか

  • 霧多布湿原・藻散布湿原の調査で、平均約340〜380年間隔で巨大津波が襲来していたことが判明
  • 最新は17世紀で、すでに約400年が経過している
  • 2026年2月に公表された海底観測では、根室沖の浅部プレート境界がほぼ100%固着していることを確認
  • 前回のすべり量約25mに匹敵するひずみが、すでに蓄積している可能性
  • 想定される津波は根室市〜えりも町付近で10〜20m超、場所により30m近くに達する
💡 2022年12月から「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の運用が始まりました。この想定域でM7以上の地震が起きた場合、さらに大きな後発地震への注意を呼びかける仕組みです。
1600年代前半(17世紀)
17世紀型 超巨大地震M8.8
文献記録はなく、津波堆積物から復元された地震。すべり量は約25mと推定。平均間隔は約340〜380年で、前回から既に約400年が経過している。 津波 最大20.0m
↓ 前回から約243年
1843/04/25(天保14年)
天保十勝沖地震M8.0
十勝沖と根室沖が連動したプレート間地震と推定される。厚岸で津波被害。 死者 約46人 / 津波 最大4.0m
↓ 前回から約51年
1894/03/22(明治27年)
根室半島沖地震M7.9
根室・釧路で被害。津波の波源域は1843年の地震と重なると考えられている。 死者 約1人 / 津波 最大4.0m
↓ 前回から約24年
1918/11/08(大正7年)
ウルップ島沖地震M8.0
千島列島中部で発生。ウルップ島で12mの津波を観測した。 死者 約24人 / 津波 最大12.0m
↓ 前回から約34年
1952/03/04(昭和27年)
十勝沖地震(1952)M8.2
死者・行方不明33人、負傷287人、全壊815棟。厚岸で6.5mの津波。被害は北海道に集中した。 死者 約33人 / 津波 最大6.5m
↓ 前回から約6年
1958/11/07(昭和33年)
択捉島沖地震M8.1
千島列島で発生。北海道太平洋岸でも津波を観測した。 津波 最大4.0m
↓ 前回から約5年
1963/10/13(昭和38年)
択捉島沖地震(1963)M8.1
5年前とほぼ同じ領域で再び発生。太平洋を横断する津波となった。 津波 最大4.0m
↓ 前回から約6年
1969/08/12(昭和44年)
色丹島沖地震M7.8
北海道東方沖で発生。道東沿岸に津波が到達した。 津波 最大4.0m
↓ 前回から約4年
1973/06/17(昭和48年)
根室半島沖地震M7.4
負傷26人。根室市で震度5。1894年の地震と同じ領域が動いたとされる。 津波 最大2.8m
↓ 前回から約21年
1994/10/04(平成6年)
北海道東方沖地震M8.2
負傷436人。択捉島南西沖の沈み込んだプレート内部で起きたスラブ内地震。 津波 最大3.0m
↓ 前回から約9年
2003/09/26(平成15年)
十勝沖地震(2003)M8.0
1952年とほぼ同じ震源域が再び動いた。苫小牧の石油タンクで長周期地震動によるスロッシング火災が発生。 死者 約2人 / 津波 最大4.0m
↓ 前回から約3年
2006/11/15(平成18年)
千島列島沖地震M8.2
千島列島中部のプレート境界で発生。日本の太平洋沿岸にも津波が到達した。 津波 最大2.0m
↓ 前回から約1年
2007/01/13(平成19年)
千島列島沖地震(2007)M8.1
前年の地震の海溝側で起きた正断層型(アウターライズ地震)。 津波 最大2.0m

千島海溝の南に続き、房総沖まで延びる震源域です。千島海溝と連続しているため、国は「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震」として一体で対策を進めています。

想定規模M7〜M9クラス
30年確率ほぼ0〜70%(領域により異なる)

3つのタイプが混在する

  • プレート境界地震:2011年 東北地方太平洋沖地震(M9.0)
  • 津波地震:揺れが小さいのに巨大津波。1896年 明治三陸地震(死者約2.2万人)
  • アウターライズ地震:海溝の外側で起きる正断層型。1933年 昭和三陸地震(津波28.7m)
⚠️ 津波地震は揺れが弱いため避難が遅れやすく、明治三陸地震では震度2〜3程度の揺れの後に最大38.2mの津波が襲いました。揺れが小さくても、長くゆっくりした揺れを感じたら海から離れてください。
869/07/13(貞観11年)
貞観地震M8.4
津波が多賀城下まで達し溺死者約1000人。東日本大震災の先行例として再評価された。 死者 約1,000人 / 津波 最大8.0m
1611/12/02(慶長16年)
慶長三陸地震M8.1
揺れの割に巨大な津波が襲った津波地震。北海道沖の地震とする説もある。 死者 約5,000人 / 津波 最大20.0m
↓ 前回から約66年
1677/11/04(延宝5年)
延宝房総沖地震M8.0
房総半島から福島にかけて津波被害。これも津波地震とされる。 死者 約500人 / 津波 最大8.0m
↓ 前回から約219年
1896/06/15(明治29年)
明治三陸地震M8.35
死者約2.2万人。揺れは震度2〜3程度と弱かったのに最大38.2mの津波が襲った典型的な津波地震。 死者 約21,959人 / 津波 最大38.2m
↓ 前回から約37年
1933/03/03(昭和8年)
昭和三陸地震M8.1
死者・行方不明3064人。海溝の外側で起きた正断層型(アウターライズ地震)。津波は最大28.7m。 死者 約3,064人 / 津波 最大28.7m
↓ 前回から約35年
1968/05/16(昭和43年)
十勝沖地震(1968)M7.9
名称は十勝沖だが震源は青森県東方沖で、区分上は三陸沖北部の地震。鉄筋コンクリート建物の被害が注目された。 死者 約52人 / 津波 最大5.0m
↓ 前回から約10年
1978/06/12(昭和53年)
宮城県沖地震M7.4
死者28人の多くがブロック塀の倒壊による。1981年の新耐震基準制定のきっかけとなった。 死者 約28人 / 津波 最大0.5m
↓ 前回から約33年
2011/03/11(平成23年)
東北地方太平洋沖地震M9.0
日本の観測史上最大。震源域は南北約500km。津波の遡上高は最大40.1mに達した。 死者 約19,759人 / 津波 最大40.1m
南海トラフ千島海溝日本海溝
沈み込むプレートフィリピン海太平洋太平洋
記録の長さ約1300年(684年〜)文献は約180年
堆積物では約6000年
約1150年(869年〜)
繰り返し間隔約90〜150年約340〜380年
(超巨大地震)
領域により様々
前回からの経過約80年約400年約15年(M9)
最大級の例1707年 宝永地震 M8.6〜9.317世紀型 Mw8.8以上2011年 東北地方太平洋沖 M9.0

読み取れること

  • 南海トラフは間隔が短く記録が豊富なため、次の地震の時期を推定しやすい
  • 千島海溝は間隔が長く文献記録が届かないため、津波堆積物という地層の証拠に頼る必要がある
  • どちらも前回からの経過時間が平均間隔に近づいている
  • 日本海溝は2011年に大きく動いたが、房総沖などまだ動いていない領域が残る
💡 「何年周期だから、あと何年は大丈夫」という考え方はできません。間隔にはばらつきがあり、平均より早く起きることも遅れることもあります。確率が高い・低いにかかわらず、備えを続けることが大切です。
地震のニュースや防災情報でよく出てくる用語を五十音順にまとめました。検索欄にキーワードを入れると絞り込めます。

アスペリティasperity

断層面のうち、普段は強く固着していて、地震時に一気に大きくずれる領域。ここが破壊されると強い地震波が出るため、被害を左右する重要な部分。

異常震域いじょうしんいき

震源から遠い場所の方が震度が大きくなる現象。沈み込んだ海洋プレート(スラブ)は地震波を伝えやすいため、深発地震では震源の真上より数百km離れた地域が強く揺れることがある。

上盤・下盤うわばん・したばん

傾いた断層面の上側にのる岩盤が上盤、下側が下盤。上盤が下がれば正断層、上がれば逆断層。

液状化現象えきじょうかげんしょう

水を含んだ砂地盤が強い揺れで液体のように振る舞う現象。建物が傾き、地中の管が浮き上がる。埋立地や旧河道で起きやすい。

S波エスは

地震の横波。速さ約3〜4km/秒。進行方向と直角に揺れ、被害の大半をもたらす主要動。固体しか伝わらない。

Mj(気象庁マグニチュード)えむじぇい

気象庁が地震計の振幅から算出する日本独自のマグニチュード。速報性に優れるが、M8付近で頭打ちになる傾向がある。

Mw(モーメントマグニチュード)えむだぶりゅー

地震モーメントから求めるマグニチュード。巨大地震でも頭打ちにならず、国際的な比較に使われる。

大森公式おおもりこうしき

初期微動継続時間から震源距離を推定する経験則。震源距離(km)≒8×初期微動継続時間(秒)。明治期の地震学者・大森房吉による。

海溝かいこう

海洋プレートが沈み込む場所にできる細長い深い谷。日本海溝、千島海溝、伊豆・小笠原海溝など。水深6000mより浅いものはトラフと呼ぶ。

海溝型地震かいこうがたじしん

プレート境界で起きる地震。M8〜9の巨大地震になりやすく、津波を伴う。数十〜数百年の周期で繰り返す。東日本大震災、南海トラフ地震など。

活断層かつだんそう

過去数十万年以内に繰り返し活動し、将来も動く可能性がある断層。日本に2000以上あるが、未知のものも多い。

干渉SARかんしょうさー

人工衛星のレーダーで地表の変動を捉える技術。地震前後の観測を比較し、どの断層がどれだけ動いたかをcm単位で可視化できる。

緊急地震速報きんきゅうじしんそくほう

速いP波を検知し、遅いS波が到達する前に強い揺れを知らせる仕組み。震源が近いと間に合わないことがある。

逆断層ぎゃくだんそう

押し合う力で上盤がのし上がる断層。日本の内陸地震で最も多い。山地を作る力でもある。

群発地震ぐんぱつじしん

明確な本震がなく、同程度の規模の地震が長期間続く活動。火山地域や、2020年以降の能登半島北東部などで見られる。

計測震度けいそくしんど

震度計が算出する連続的な数値。これを区切って震度階級に変換する。例えば計測震度6.5以上が震度7。

減衰げんすい

地震波が伝わるうちに弱まること。震源から遠いほど揺れが小さくなる主な理由。表面波は減衰しにくい。

固着域こちゃくいき

プレート境界でしっかりくっついてひずみをためている領域。ここが剥がれると巨大地震になる。

固有周期こゆうしゅうき

建物や地盤が最も揺れやすい周期。木造住宅は約0.3秒、超高層ビルは数秒〜十数秒。地震波の周期と一致すると共振して揺れが増幅する。

固有地震こゆうじしん

同じ断層でほぼ同じ規模・同じ場所の地震が繰り返し起きるという考え方。長期評価の基礎になっている。

最大加速度さいだいかそくど

揺れの激しさを示す指標。単位はgal(ガル)。瞬間的な鋭さを表すが、必ずしも被害の大きさとは一致しない。

最大速度さいだいそくど

地面が動く速さの最大値。単位はkine(カイン)またはcm/秒。建物被害との相関が加速度より高いとされる。

衝上断層しょうじょうだんそう

傾斜が45°より緩い逆断層。低角逆断層とも。沈み込み帯のプレート境界は典型的な衝上断層。

初期微動しょきびどう

P波による最初の小さな揺れ。カタカタという揺れ。この後にS波の大きな揺れが来る。

初期微動継続時間しょきびどうけいぞくじかん

P波到達からS波到達までの時間。長いほど震源が遠い。大森公式で距離を推定できる。

震央しんおう

震源の真上にあたる地表の地点。ニュースの地図で×印が示される場所。

震央距離しんおうきょり

観測点から震央までの水平距離。

震源しんげん

岩盤が壊れ始めた地下の点。巨大地震では実際にずれた範囲は広く、震源はその開始点にすぎない。

震源域しんげんいき

実際にずれ動いた断層の広がり。M9級では長さ数百kmに及ぶ。

震源距離しんげんきょり

観測点から震源までの直線距離。

震度しんど

その場所での揺れの強さ。気象庁震度階級では0〜7の10階級(5と6は強弱に分かれる)。観測点ごとに異なる。

震度計しんどけい

揺れの加速度を計測し、計測震度を自動算出する装置。全国に約4400か所設置されている。

地震モーメントじしんもーめんと

断層の面積・ずれた量・岩盤の硬さの積で表される、地震の物理的な大きさ。ここから求めるマグニチュードがMw。

スラブ内地震すらぶないじしん

沈み込んだ海洋プレート(スラブ)の内部で起きる地震。深いため揺れが広範囲に及び、異常震域を生みやすい。

スリップslip

断層面上でずれた量。すべり量とも。M7級で数十cm〜数m、M9級では数十mに達する。

スロッシングsloshing

タンク内の液体が長周期地震動で大きく揺れる現象。石油タンクでは溢流や火災の原因になる。2003年十勝沖地震で被害が発生。

正断層せいだんそう

引っ張る力を受けて上盤がずり落ちる断層。海嶺や大地溝帯で見られる。日本では東北地方の一部など。

全壊・半壊ぜんかい・はんかい

建物被害の判定区分。全壊は住家の損壊が甚だしく補修では元に戻せない状態、半壊はその程度が全壊に至らないもの。り災証明の基礎になる。

走向そうこう

断層線が地表を走る方位。「北東-南西走向」のように表す。傾斜・すべり角と合わせて断層の姿勢を決める。

速度層そくどそう

地下の地震波の速さが異なる層構造。軟らかい表層では波が遅くなり、振幅が増幅されるため揺れが大きくなる。

耐震・制振・免震たいしん・せいしん・めんしん

耐震=骨組みを強くして耐える。制振=ダンパーで揺れを吸収する。免震=積層ゴム等で建物を地面から切り離す。免震は長周期地震動には不利な場合もある。

断層だんそう

岩盤がずれ動いた面。地震はこの面がずれることで発生する。

リスクの長期評価ちょうきひょうか

政府の地震調査委員会が公表する、今後30年以内の地震発生確率。活断層や海溝型地震ごとに評価されている。

長周期地震動ちょうしゅうきじしんどう

周期2秒以上のゆっくりした揺れ。遠方まで届き、超高層ビルや石油タンクと共振して大きな被害を生む。気象庁は階級1〜4で表す。

津波つなみ

海底の上下変動で海水が押し上げられて生じる波。水深が浅くなるほど波高が増す。横ずれ断層では起きにくい。

トラフtrough

海溝より浅く緩やかな海底の凹地。南海トラフ、相模トラフなど。プレート境界であることに変わりはない。

左横ずれ断層ひだりよこずれだんそう

向こう側が左へずれる断層。糸魚川-静岡構造線の一部や、トルコの東アナトリア断層など。

表面波ひょうめんは

地表付近を伝わる波。ラブ波とレイリー波がある。減衰しにくく、長周期成分を多く含む。

P波ピーは

地震の縦波。速さ約5〜7km/秒で最も速く到達する。進行方向に振動し、被害は小さい。緊急地震速報はこの波を検知している。

伏在断層ふくざいだんそう

地表に現れていない地下の断層。存在が知られていないため、突然大地震を起こすことがある。

噴砂ふんさ

液状化で地下の砂混じりの水が地表に噴き出す現象。液状化が起きた明確な証拠になる。

プレートplate

地球表面を覆う十数枚の硬い岩板。年に数cm動いており、境界で地震が多発する。日本は4枚が接する世界的にも稀な場所。

本震・余震・前震ほんしん・よしん・ぜんしん

一連の活動で最大のものが本震、後に続くのが余震、前に起きていたのが前震。前震かどうかは後からしか判断できない。

マグニチュードmagnitude

地震そのものの規模。1増えるとエネルギーは約32倍、2増えると約1000倍。1つの地震に1つの値。

右横ずれ断層みぎよこずれだんそう

断層をはさんで向こう側が右へずれる断層。中央構造線が代表例。どちら側から見ても「向こうが右」に見えるのが特徴。

ゆっくり地震ゆっくりじしん

通常より極端に遅く断層がずれる現象。スロースリップとも。揺れを感じないが、巨大地震との関連が注目されている。

余震域よしんいき

余震が分布する範囲。本震でずれ動いた震源域とほぼ一致するため、震源域の推定に使われる。

ラブ波Love wave

表面波の一種。地面が水平方向に蛇行する。建物の土台をねじるように揺らす。

レイリー波Rayleigh wave

表面波の一種。地面の粒が楕円を描いて動き、上下動を伴う。海の波のようにうねる揺れ。

月相区分げっそうくぶん

本アプリでは月齢を8つに分けている。新月(0〜2日と27.5日以降)、上弦前(2〜5日)、上弦の半月(5〜10日)、上弦後(10〜12.5日)、満月(12.5〜17日)、下弦前(17〜19.5日)、下弦の半月(19.5〜24日)、下弦後(24〜27.5日)。各区分の日数幅は均等ではないため、件数をそのまま比べると幅の広い区分が多く見える。占有率(新月13.6%、上弦の半月16.9%、満月15.2%、下弦の半月15.2%など)で補正して判断する必要がある。

Kp指数ケーピーしすう

世界13か所の観測所の値から求める、地球規模の地磁気活動の指標。0から9まで3分の1刻みで表す。Kp5以上が地磁気嵐とされ、NOAAはKp5をG1(小規模)、Kp9をG5(激甚)として5段階に分類している。1932年以降のデータがある。地震との因果関係は確立していない。